乳酸菌の選び方

【乳酸菌にもデメリットが?!】アトピーなら絶対避けたい種類とシンプル対処法2つ

アトピーを良くしたい人にとって嬉しい効果をもたらすといわれている乳酸菌。

腸内環境をよくする働きがあるといわれて、便秘の改善、風邪の予防、アレルギーの緩和などなど…どんな病気にも効果がありそう!というイメージですよね。

しかし、乳酸菌の種類はまだ分かっているだけでも100種類以上。

これだけの種類があるので、菌の働きも多種多様。そして、実は・・

すべての乳酸菌がアトピー持ちにとって良い効果をもたらしてくれるワケではないようです。

ここではアトピー持ちが摂取を避けるべき乳酸菌についてご紹介していきます。

本当はたくさんあるのですが、特に「乳酸菌初心者さんが陥りやすい、代表的な2種類」についてご紹介していきたいと思います。

とくに、こんな事が気になっている方は必見です。是非チェックしてみてくださいね。

  • アトピーを改善する効果が期待される乳酸菌の種類を知りたい!
  • 逆に、アトピーを悪化させるような危険性のある乳酸菌の種類は?
  • 初心者が始めるには結局どれが一番良いの?

それではさっそく解説します。今回は、ちょっとお勉強の要素が強いので、ニガテな人はナナメ読みでもOKです。

気をつけるべき乳酸菌の種類が分かり、変なサプリを摂ってムダな努力をせずに済みますので、ぜひチェックしてくださいね!

 

アトピー持ちが避けるべき乳酸菌の種類

アトピーさんに避けていただきたい乳酸菌は沢山あるのですが、そもそも乳酸菌にはどんな種類があるかご存じでしょうか?

乳酸菌には大きく分けて3種類のタイプがあります。

  • 1)「ビフィドバクテリアム」または「ビフィズス菌」という種類。
    成分表では「B.〜〜」と書かれていたりもします。
  • 2)「ラクトバチルス」という種類の菌。
    成分表では「L.〜〜」と書かれ、「植物性乳酸菌」「乳酸桿菌」とも呼ばれています。
  • 3)「〜〜コッカス」という種類やその他の菌。
    エンテロコッカス、スタフィロコッカスなど、ややこしい名前のものが多く、働きも様々。

この中でアトピーさんに気をつけていただきたいのが1の「ビフィズス菌」です。

ビフィズス菌と言えば、おなかの健康をサポートしてくれる代表的な菌ですが、どういうことなのでしょうか。

以下にくわしく解説していきたいと思います。

 

アトピー持ちは要注意!ビフィドバクテリアム・インファンティス

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Bifidobacterium Infantis

ビフィズス菌の基準種とされるのが、このビフィドバクテリウム・インファンティスです。

ビフィドバクテリウム・インファンティスの健康効果としては、善玉菌として腸内環境を整えることの他、花粉症などのアレルギーを抑制することも可能と言われています。

また、整腸効果により便秘や下痢の改善はもちろんのこと、腸管出血性大腸菌による疾患の予防にも効果的です。
(※フジッコ公式ページより)

ビフィドバクテリウム・インファンティス(以下B.インファンティス)は海外でも研究されており、腸管を修復し消化を助け、ビタミンの吸収を良くする働きが報告されています。

アトピーを始めとするアレルギー症状を患っている人の80%は腸管が傷ついているという研究データがありますが、このアレルギー症状などの原因である腸管ズタボロ状態【リーキーガット症候群】を修復してくれる作用が「B.インファンティス」には確認されているということです。

※下記のサイトを参考にさせていただきました。英語ですが、全文を知りたい方はぜひご一読を。

・・と、ここまでは、この「ビフィドバクテリウム・インファンティス」の良い面。

ここから「アトピー持ちの人が気をつけるべき点」です。

いわば【この菌を摂ることのデメリット】です。

アレルギー持ち要注意!ビフィズス菌のデメリットとは

ビフィズス菌は腸内の「ビオチン」を始めとする主要ビタミンをエサにする性質があると言われています。

これがビフィズス菌のデメリット

参考までに、ビオチンを始めとするビタミンB群やビタミンC、葉酸などを菌が取り込み、別のビタミン類を産生したことが明らかになった研究の一部を引用します。

ビフィズス菌(B. infantisB. breveB. bifidumB. longum及びB. adolescentisのすべて)で菌体内にビタミンB1B2B6B12C、ニコチン酸(B3)、葉酸(B9)及びビオチン(B7を蓄積し、菌体外にはビタミンB6B12及び葉酸を産生した。
ヒト由来Bifidobacteriumによるビタミン産生より引用

()内でくくられているのは菌の種類で、すべてB.と付いています。(B.インファンティス、B.ブレーベ、B.ビフィダム、B.ロンガム)
* B.というのは「Bifidobacterium(ビフィドバクテリウム=ビフィズス)」菌です。

この研究結果で「ビタミンB6、葉酸(B9)、B12、はビフィズス菌によって作られますが、ビオチンとビタミンB1, B2, Cは菌のエサとして消費されてしまう」ということが分かりますね。

メモ☝アトピーなら知りたい「ビオチン」の重要性

ビオチンの重要性は、ドクター牧瀬のサイトでも詳しく解説されていますが、アトピーを始め皮膚疾患を治すために欠かせないビタミンです。

■ビオチンとは?
ビオチンはビタミンHとも呼ばれます。
ネズミの皮膚炎を防止することをドイツ人が発見したため、ドイツ語で皮膚という意味のHautのHにちなんだとされます。
■ビオチンの機能は?
ビオチンの最大の役目は、炎症を防いでくれる事と、痒みを引き起こすヒスタミンが作られるのを阻止する事。
更に、ビオチンは皮膚の下にある毛細血管を丈夫にして血流をアップし、ささくれだった爪や爪先を改善してくれます。
参考元:重要なサプリメント(8/26 | ドクター牧瀬の「アトピー性皮膚炎の完治を目指して」

ビオチンはまさに皮膚の病気を治療するうえでは無くてはならないもの。

なのに、そんな大事なビオチンをB.と名のつくビフィズス菌はエサにして食べてしまうんです!(ガビーン!)

最終的にはビフィズス菌が増えてくれた方が悪玉菌を抑制出来るので結果オーライになりそうなところなのですが、

普通肌の人の風邪症状や便秘症状にはメリットが多いけれど、特にビオチンが大量に必要な「アトピー体質の人には、相性が悪い」ということが分かります。(*ビオチンについての詳しい話はビオチンの基本情報のページをどうぞ)

 

ビフィズス菌だけしか入ってないサプリはどんなものがある?(=避けるべきサプリ)

ここでは、ビフィズス菌がたっぷり入ったサプリを有名ドコロから挙げていきます。

■ビフィズス菌だけたっぷり配合サプリ

  • サントリーウェルネス「ビフィズス菌+ミルクオリゴ糖」
    …ロンガム種ビフィズス菌。1日70億個
  • DHC「届くビフィズス」
    …3種のビフィズス菌。1日200億個
  • 森下仁丹「ビフィーナR」
    …ロンガム種ビフィズス菌。配合量は明記なし
  • 森永乳業「ビヒダスBB536」
    …ビフィズス菌BB536配合。1日150億個

大手メーカーのものだと、こんな感じですね^^
知っているサプリはありましたか?

予め付け加えておきますが、このサプリが体に悪いという訳ではないですよ!便秘や下痢体質を改善する効果はあるんです。便秘や下痢には・・・あと免疫アップなどの効果もあります。

ですが、アトピーやアレルギーを良くする目的なら、単体では摂らない方が良いです。

 

ビフィズス菌のデメリットを回避する、アトピー肌のための2つの解決方法!

ビフィズス菌はヨーグルトにもよく入っているし、サプリにも沢山含まれていますよね。

だから、完全に避けるのは難しいです。

それに、ビオチンを食べるとはいえ、ビフィズス菌の作り出す「乳酸」は悪玉菌の増殖を抑制する効果がありますので、アトピーにとって100%悪いという訳でもないんです。

では、どうやってビフィズス菌のデメリットをカバーしつつ、腸内環境・美肌をサポートしたらよいのでしょうか?

対処方法は、実はシンプル!その2つの方法はコチラです。

■ビフィズス菌のデメリット対処法

  1. 「ビフィズス菌」が避けられない場合は、一緒に「ビオチン」も摂る
  2. サプリを買う時は「ビフィズス菌」単体ではなく「ラクトバチルス乳酸菌」も入っているものを選ぶ

①と②のどちらの方法も実践した経験から、私のオススメは両方を実践することです。

ですが、初めての人にはハードルが高いかもしれないですので、1つずつ解説していきますね。(^^)

①乳酸菌サプリに、ビオチンサプリをプラスする方法

ビフィズス菌が含まれている乳酸菌サプリと一緒にビオチンのサプリを飲むことでビオチン不足を予防できます。

特に意識してビオチンをプラスしていただきたいのが、「乳酸菌革命」「花菜の選べる乳酸菌」「乳酸菌ライフ」などの複数種類が配合されているサプリを飲む時です。

これにはラクトバチルス種だけでなくビフィズス種もたっぷり入っているからです。

ただ、【悪玉菌が腸内にウヨウヨといて、毒素を撒き散らしている状態】である場合、これを制圧するには「より多くの種類、より多くの量の乳酸菌」が入っている方が、悪玉菌を制圧するパワーは高くなります。

だから、すでにアトピーや便秘・下痢が酷い場合は「乳酸菌革命」や「乳酸菌ライフ」のような「種類も数もダントツに多い」ものがおすすめです。

とは言ってもビフィズス菌がビオチンを食べてしまうことに変わりはないので、始めのうちは「乳酸菌革命」+「ビオチンサプリ」の組み合わせでOKと考えておくのが無難です。

 

ビオチンサプリは何μgがおすすめ?アトピー肌に最適な1日の推奨量は?

1カプセル5000μgのものを1回2カプセル、1日2回ほど飲むのが良いです。皮膚科で行われるビオチン療法では、1日の推奨は20,000μg〜40,000μgとされているからです。

ビオチンは水溶性なので、余った分は尿として排泄されると言われています。(ただし妊娠中や授乳中など、気になる方は医師に相談すること!)

ビオチンを飲み続けると肌が強くなるのを実感し、ささくれも無くなり、爪もかなり頑丈になります。(まつげもめっちゃ伸びて太くなる)私自身、もう3年は続けています。

ビオチンは乳幼児では特に欠乏しやすい(母乳やミルクにはあまり含まれていない)と言われていて、小児アトピーにビオチンを処方するだけでアトピーが寛解するケースもあるそうです。(娘が通院していた皮膚科医師談)

ただし、これはステロイド治療が上手く行かなかった場合の次策というイメージが強いようで、アトピーだからといって始めからビオチン療法をするわけではないので過度に期待しすぎないようご注意を。^^;(*ビオチンを処方してもらえなかった理由

私がずっと続けているビオチンサプリ(品質・コスパ良しのものを選んでいます)については別の記事でもご紹介しています。

 

②ビフィズス菌ではなくラクトバチルス菌を摂る方法

長くなってしまったのでここで軽くおさらい!

乳酸菌には大きく分けて2つの種類があり、混同しがちな情報なので整理しておきます。

■「乳酸菌」には3つの種類。
そのうち1つがビフィズス菌。もう1つがラクトバチルス系
3つ目がその他イロイロです(笑・ごめんなさい、でもややこしいんです!)
成分表示などでは、ビフィズス系はB.〜〜、ラクトバチルス系はL.〜〜と記載。ただし特定保健用食品(トクホ)でない限り菌の種類を明示する義務がないため、日本ではうやむやに表示されてしまいがちなところが残念。

 

植物性乳酸菌「ラクトバチルス」だけが入ったサプリ

前項では「初心者で便秘が酷い場合は【乳酸菌革命などの複数種類サプリがおすすめ】」とお話ししましたが、ある程度お通じがきちんとあって、乳酸菌の素地が出来て来たら、ぜひ進んでみていただきたいのが「ラクトバチルス系の菌のサプリ」です。

ラクトバチルス乳酸菌は植物性で酸に強く、生きたまま腸に届きやすいという性質を持ちます。

その他にも、ビフィズス菌とは少し違った働きをしたり、棲み付く場所が違ったり、多種多様ですが、このお話は長くなるので別の機会にしましょう(^^)

「ラクトバチルスだけが」配合されている乳酸菌サプリを管理人おすすめ順にご紹介します。

①対象年齢6歳以上から飲める「アレルナイトプラス」


管理人がアトピーを終わらせたきっかけになったのがアレルナイトプラス」。

これにはラクトバチルスのみが大量に入っていて、その量はなんと2,000億個!ケタ数は間違えていません。しかもラクトバチルスの中でも「よりアレルギー体質に適している」と評価された「K-2乳酸菌」という株を配合しています。

ヤクルトでも400億個、ヨーグルトなんて50億個ぐらいですから、2,000億個なんて摂ったら一体どうなっちゃうんだろう!?と思いますよね。

しかもこのサプリは、

  • 「安眠ハーブ」
    …痒くて夜眠れない・・という悩みの深〜いどんよりアトピーの悩みを解決
  • 「ビタミンB群」
    …美肌サイクルがどうしようもなくガタガタな、乾燥肌を改善

これらがたっぷり入っているお値段もちょっぴりプレミアム。

でも、その分効果はありますよ!私は半年でアトピーほぼ治ったし、モニター実績もすごいです。

モニターアンケートでは

●平均2ヶ月で肌見せ
●100万本販売された実績

もある実力派サプリです。

詳しく見たい方はこちらの記事へどうぞ!
アトピーが悪化した時にこそ始めたい!キレイを引き出す乳酸菌が2,000億個も入った「アレルナイトプラス」とは?
※有効成分がたっぷり入っているため、6歳以上を対象としたサプリです。

 

②子供には手軽な「カルピスのアレルケア」


カルピスのアレルケアは超〜〜!有名ですね。

我が家のアトピーっ子が1歳〜2歳だったころ、毎日飲んでました。

お手頃価格で、ラクトバチルス乳酸菌だけが1日200億個摂れるサプリです。

ただ、原材料を見ると「ぶどう糖」が入っているのであんまり食べさせたくなかったのと、1種類・200億個という数字の割にお値段が3,000円以上するというボッ○クリ感はありますが、当時は他に選択肢がありませんでしたのでアレルケアだけを食べさせていました。

※アレルケアだけを飲ませていた↑のは2018年2月までの話で、結局とくにアトピーに変化もなかったのですぐにやめました。この記事を書いている2018年9月は、海外サプリを沢山試し、その中から子供の食べが良く・かつ・乳酸菌の種類が多いものをいくつか発見しました^^
これは子供用乳酸菌サプリまとめページにまとめています。

 

アトピーは避けたい乳酸菌・まとめ

いかがでしたでしょうか?

最後に簡単にまとめと、私が継続飲用してみたときの体験談をご紹介しますので、ぜひ参考にどうぞ(^^)

これから乳酸菌サプリで体の中から綺麗になりたい!腸をキレイに!アトピーをキレイに!肌をキレイにしたい!と思っているなら、
このポイントだけ押さえておけば間違いない筈です。

  1. ビフィズス菌単体の摂取はぜったいに避ける!
  2. 便秘がひどいなら「乳酸菌サプリ」+「ビオチンサプリ
  3. ラクトバチルス種を積極的に摂る「おすすめTOP3

 

補足)乳酸菌サプリ歴2年超の私の感想

ちなみに、私の話で申し訳ないのですが、飲んでみた感想としては・・・

アレルケアは、大人の私は4ヶ月ほど試した事があり、ちょっとした便秘は改善されたように思いますがアレルギーを実感できた感じはありませんでした。

そこでアレルナイトプラスに切り替えてからじわじわと良くなり、その後半年ほど続けて全身のアトピーが改善しました。

アレルナイトプラスは、私が毎日飲んでいた頃は対象年齢が10歳以上だったので、うちの子には飲ませた事はないのですが、2020年の成分リニューアルによって6歳以上から飲めるようになったので、お子さんが眠れないほどにかゆがってしまいつらそうな場合は、考えてみてもいいかと思います。

このことから言えるオススメは…

  • 乳酸菌サプリは結構続けていて、より高い効果に期待を寄せている。
  • これまで適当に選んできてなんとなく続けてきたけど、もう妥協したくない!
  • 夜、痒くて眠れないのをまずはどうにかしたい!

→ アレルナイトプラスがおすすめ。
アトピーが悪化した時にこそ始めたい乳酸菌が2,000億個も入った「アレルナイトプラス」とは?

一方、

  • 初めてだから、まずは手頃なものから始めたいな・・
  • コスパの良い物じゃないと続けられない。
  • 6歳未満の子供や赤ちゃんに美味しく食べさせてあげたい。
  • 妊娠中・授乳中で濃い成分がどうしても気になる

→ 食べやすいアメリカサプリからお気軽にどうぞ!
子供用の乳酸菌サプリまとめページ

ちなみに、我が家の2歳のアトピーっ子のアトピーの方は、たまにじんましんが出る位にまで改善し、1週間出なかった便秘も少しずつ改善され始めてきています。

少しずつですが、乳酸菌のパワーを感じられるようになったかと!

長く続けると、しっかりサプリを飲んだ時とそうでない時の差を感じ取れるようになりますよ〜。日頃の風邪やノロなどの感染症予防や免疫力ケアにもおすすめです。

参考になりましたら幸いです★

-乳酸菌の選び方