アトピーの人が積極的に摂るといいのが、腸の消化をサポートする「消化酵素」ですね。
酵素を意識した食生活を実践されたことのあるアトピーさんも多いのでは。
そんな酵素を沢山摂れるのは「生野菜」ですが、じつは・・・・
健康的な人にはヘルシーな「生野菜」でも、冷え性のアトピーにはNGになる場合があるんです!
どんな食事法にも100%はないワケです。。。
とはいえ、ビタミン・ミネラルはアトピーには必須の栄養素!なるべく積極的に摂りたいものですので、では「野菜」を食べる際にどんな点に注意すればいいのか?冷えずにビタミンミネラルを摂れる調理法について解説します。
- アトピー改善のためにサラダを欠かさず食べてるけど、効果を感じない・・
- 毎朝野菜ジュースを飲んでるけど、アトピーが悪化してる・・
こんなことが気になっている人は、ぜひチェックしてみてください!
もくじ
まずはじめに:日本人はスムージーがNGな人種です。
こんなウワサ、耳にしたことはありませんか?
「日本人は世界的に見て体温が低い人種である」
というか「蓄熱できない体質=放熱しやすい体質」の人種といった方が適しているかも。
なんだかショックな事実!!
理由として、日本という地域の特性によってこんな体質になってきたとされています。
- 汗腺が多い(高温多湿になる風土)=放熱系
- 体が小さい(温かい国の人種は体が小さくなる傾向にある)=放熱系
- 毛が少ない(多湿地域で汗を沢山かく)=放熱系
コレ、ぜんぶ「放熱系」の特徴ですね。^^;
もっと寒い国/暑い国を参考にすると違いがわかりやすいですよ。
- 1年を通して寒い国(ロシア、ヨーロッパ、北米)では・・・
より蓄熱をするために体が大きい傾向にある - 1年を通して暖かい国(日本、オセアニアなど)では・・・
より放熱しやすくするために体が小さい傾向にある
さらにさらに、日本人女性はダイエット好きで痩せているため、もともと体温が低くなりやすいんですね。
ちなみに、似たような人種・もっと寒い地域に住む韓国では香辛料がうまく使いこなして蓄熱性を高めたり、中国では冷たい飲み物を飲まないようにすると食文化の工夫が見られますが、日本は外国の文化を進んで取り入れるのが好きで、甘いものOK、冷たいものOK、油っぽいものもOK!!!(そういう国民性♪^^)といったように食文化は多様化しやすいと言えます。
そういう国の人に、キンキンに冷えたスムージーがオススメできないのは言うまでもありませんよね。。
(※筋肉モリモリorアスリートor身長が高い人などの体質的にOKな人、真夏の楽しみ程度なら、モチロン大丈夫)
また、同じ日本人でも、男性は筋肉量が多いから蓄熱性は高いです。
女性は筋肉量が少ないのでもともと冷えやすい上に、スタイルを気にして太れないのでさらに蓄熱性が低くなりやすいんですねー。
私はアメリカで子育てをしていた頃、小児科医から「38.3度を超えたら電話ちょうだいね」と言われていました。
つまり、アメリカでは38.3度以上=発熱。
というか、日本みたいに発熱してもすぐには病院には連れて行かないで、ホームドクターに電話して様子を見ている間に良くなるものなんですけど・・
(診察代が高いのが理由と、サプリで代替治療できるので病院へ行く必要がない)日本では、保育園に預けられるボーダーラインは37.5度以上で「発熱の概念が厳しいというか、ボーダーラインが低いな〜。」という印象を持ったものでした。
漢方からみた生野菜は【冷性・涼性】である。
体温が低かったり、冷え性だと自覚していたり、また疲れやすいと感じる女性は、生野菜・フルーツ類は注意が必要です。
※筋肉質で朝から体温が高い体質の方は、比較的大丈夫と言われています。
冷え性の方は、「酵素」を取り入れたいあまり、朝からスムージーとか、ダメですよ(><;;;;
毎朝、体温が36.0度しかない人が朝に氷の入ったスムージー?常温ならまだOKですが、氷は流石にやめましょう。
そしてそして、悲しいことに・・・
腸内の温度が1度下がっただけで、善玉菌の活動が一気に停止します。
せっかくサプリを摂っているんだから、沢山働いてもらわないと…。ですよね!
また、冷え性は、体が蓄熱できていないという状況で、体の筋肉量が少ない方が多いです。体の筋肉量が少ないと、血液を全身に循環させるポンプの役割が弱い=血流が悪くなります。
血流が悪くなると、手先はもちろん「皮膚」へ栄養が行き届かなくなり・・・ちょっと引っ掻いただけで破れてしまうような【もろい皮膚】が出来てしまいます。
これが【冷え性アトピー】は生野菜はNGな理由です。
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さらに注意!生野菜の栄養価や酵素は保存中にどんどん失われる!
今流行のローフード。
フレッシュな生野菜に、フルーツ・・・ビタミン・ミネラルたっぷり。
いいんですよ。
いいんです。
でも、農協や産地直送の【採れたて・新鮮なもの】が毎日手に入るなら・・・です。
スーパーで売られているカット野菜や、摘まれてビニールにパックされたミックスリーフなどの葉野菜は、すでに買った時には収穫から1〜2日経過しています。
それを冷蔵庫で3日4日も保存したものを使って、、、食べる前に水で洗いますよね。
そして口に入る頃には・・・
栄養価はどれくらい残っているのでしょう??
せっかく買った野菜の栄養価、じつは採れたて野菜の半分しか摂れてなかった・・
なんてこともあるかもしれません。
私もそうですが、共働きの忙しい家庭にとって、食材の使い方って結構難易度が高いですよね。
でも、そんな時、お野菜の栄養価のことを少し考えながら回すようにしてみてください。
漠然でいいので、こんなイメージを持っておくと良いですよ、ということを以下に書いておきます。
MEMO■1週間のじょうずな食材の使い方
土曜日・日曜日に買った野菜をじょうずに使いましょう!たとえば、こんなスケジュールになります。
- 週の前半:
傷みやすい青菜や葉野菜(キャベツ・レタス・白菜)、きゅうりなどをメインに使う。
使いきれない分は切ってから冷凍したり、葉野菜を常備菜にしておく。 - 集の中盤:
足がそこそこ早い茄子、トマト、レンコンなど。 - 週の後半:
いも類や人参、かぼちゃなどの根菜類メイン。常備菜と組み合わせてアレンジ
こんな風に食材を割り振るようにすると、せっかくの栄養価を損なう事なくいただけるそうですよ。^^
ちなみに、野菜を調理する方法は「茹でる」のではなく「蒸す」のがベスト!
茹でると茹で汁にビタミンが流れ出てしまうので、あんまりオススメはできません。
その次にオススメな調理法は「お鍋や煮物」です。
煮汁は少なめにし、煮汁ごと食べきること。
煮汁ごといただけば栄養素のロスを最低限におさえられて、体も温まりますので一石二鳥ですね♪
まずは1週間、強化してみよう!
もし今、健康のためにと冷えたサラダを食べている人は、試しに1週間ぐらい「温かいもの」だけを食べるように変えてみてください。
とにかく温かくする!レンジ加熱して温かくしたり、スープや煮物をよく煮て食べる!!これが継続のコツです。
忙しくて自炊もままならない・・・という方には【レンジ加熱】するだけでもOKです!時短だし、茹でるよりも栄養成分が破壊されたり水に溶け出てしまうデメリットを少なくできるんですよ。
しつこいですが、茹でる場合はスープやお鍋にして出汁も残さず食べてくださいね!
他のページでもご紹介していますが、アトピーの腸内環境は悪化していてアレルギー物質を体内に取り込みやすい状態(リーキーガット症候群)が知られています。
これを自然に治癒するためには、まずは腸にやさしい食事をすることです。
腸が元気を取り戻すと、体の全体の免疫機能が正常に働くようになります。
まとめに
今回の記事をまとめます。
- 野菜は保管方法・調理法によってアトピーには嬉しくないことも
- 「生野菜は冷性」=体を冷やす。
- 日本人は体質的に冷えやすい。
- オススメ調理法は「蒸す」
- スープや煮物で野菜を柔らかく、出汁ごと食べきる
こんな感じですね♪
写真のような「根菜類の入った煮物」は食物繊維がたっぷり摂れて、オススメですね。^^
細かい事を言うと・・・人参に多く含まれるビタミンA、β-カロテンは脂溶性ビタミンなので、お肉の油と併せて食べると吸収率が2倍〜3倍にUp♪また、こんにゃく・ごぼうの入った筑前煮は、不溶性食物繊維・水溶性食物繊維のどちらも摂れて「便秘対策」としてもGood。
ちなみに・・
和風ばっかりじゃなくて、ハンバーグやカレーの副菜や、もっとオシャレに楽しみたいんだけど?
というグルメなアナタは、こちらの記事をどうぞ♪
>>冷え性アトピーのための【温野菜サラダ】飽きない&オシャレなレシピ7選♪
こんなケースは体調と相談しながら進めてください
【リーキーガット】のケース
リーキーガットが疑われる人は、食物繊維を多く取ると腸に負担になります。体調と相談しながら試してみてください。
自分がリーキーガットなのかな?どうかな?とわからない場合は、こちらの記事がヒントになるかもしれません。
>慢性化したアトピーは「リーキーガット症候群」のサイン?7つの症状と原因は?
【糖質制限中】のケース
現在糖質を制限されている方は、糖質を多く含む「根菜類」はあまり食べられないと思います。その場合は、「食べてもOKな緑色の葉野菜系を中心に、とにかくレンチンで蒸す」でOKです♪
レンチンがオススメな理由は、茹でるとビタミンが流出してしまうから!でしたね。(^^)
>冷え性アトピーにオススメ【温野菜】の食材別・栄養効果と加熱調理法
いろいろ書きましたが、厳しい食事制限は、ストレスの元!
ほどほどに心がけながらも、なるべくヘルシー&美味しく【温野菜生活】をしていけるといいですね♪^^
*追伸*
このサイトでは、アトピーを表面的なケアだけじゃなくて内側からも改善するための方法についてまとめています。
アトピーを内側から改善するために役立つ考え方が、「リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)」です。
アトピーさんの腸内は、湿疹の皮膚みたいにボコボコに傷ついていて、未消化のタンパク質や、アレルギー症状に直結するようなカビ菌などのウィルス、そして、暴走した過剰免疫細胞が血中に侵入することを許してしまいます。
アナタの長引くアトピー、もしかしたらリーキーガットが原因なのかもしれません。
気になる方は、以下のページを読んで、思い当たることがあれば対策を始められるといいかもしれませんよ。^^
詳細は、コチラからどうぞ!
>慢性化したアトピーは「リーキーガット症候群」のサイン?7つの症状と原因は?
>NHKスペシャルより「腸内細菌・免疫細胞」とアトピーの関係
リーキーガット症候群を改善するサプリをピックアップしています。
参考になったら嬉しいです♪