アトピーの食事って悩みますよね。
食物アレルギーがある訳でもないのに、お肉が悪いとTVで観たら抜いてみたり、糖質制限が流行るとごはんを抜いてみたり・・・
それで結果が出なければ脂質がいけないのかと肉類や乳製品を抜いてみたり、玄米菜食にしてみたり・・・。
キリがないですよね。
でも実際のところ、同じ食事法をしているのにアトピーや体質改善に効果がある人とそうでない人に別れるのは何故なのでしょうか?
そんな疑問がスーっと解決したのが、今回読んだ本でした。

自分の好きな物だけ食べれば病気は治る・防げる (講談社+α新書)
著・医学博士 石原結實 (いしはら・ゆうみ)
- 著者の経歴:長崎大にて血液内科を専攻、長寿で有名なスイスなどで最前線の自然療法を研究。イシハラクリニック院長を務めながら伊豆で断食道場(5万人が独自のジュース断食を体験)を主宰。
- 著書:『「体を温める」と病気は必ず治る』『「判断食」健康法』など
この本は「好き嫌いok!食べたい物を食べたい量だけ食べてれば、病気も治る!」と提唱していますが、決してハチャメチャな方法ではありません。^^
東洋医学を元にあくまでも「自分に合った体質の物を食べる」という考え方を説いています。
私も、これまで自分や娘の食事法を色々試しましたがイマイチしっくりこなくて「やっぱりバランスが一番なのかも?」って思っていたところで、この本を読みました。
そしてこの本を読み終わった時、「好きなもの食事法」ってわりと的を得てるかも??って思ったんです。
そこで、今、アトピー改善目的で「○○制限食」をやってもイマイチ効果がなくて「○○制限食」ってどうなの?って疑問に思っている方に向けて、この「好きな物だけ食事法」の概要・注意点などをまとめてみました。
食事法をどうしようか悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。
…(*ˊᵕˋ*)੭ ੈ
ではさっそくいってみましょう〜!
もくじ
「自分の好きな物だけ食べれば病気は治る・防げる」の概要
- 第1章: 好き嫌いがある方が健康になる
- 第2章: 栄養学の常識から自由になる
- 第3章: 楽しく食べれば長生きする
- 第4章: 病気には「偏食」で対処する
- 第5章: 断食で「本能」を蘇らせる
- 第6章: 「偏食」でスタミナをつける
著者のドクター石原は漢方療法、断食(少食を含む)に精通されています。
院長を務められる「イシハラクリニック」では、患者さんへ断食とジュースを飲むことなどの内容の食事指導を実施されているそうです。
クリニックで食事指導をした患者さんが少食や断食を始めると、ガンなどの生活習慣病やアレルギー症状が良くなるケースも。
じゃあ誰でも「小食」「肉食」「塩分が高い味付け」が良いのか?というと、そうではない。
そこで目安にすべきポイントが、「本能」を重視すること。
「本能を重視」ってカナリ抽象的すぎるんだけど、つまりは「いま自分が何を食べたいと感じているのか?」に従って、好きな物を好きなだけ食べるということみたいですね。^^
好きな物を食べて健康になるのはどうして?
石原式「好きな物だけ食事法」で提唱している食事法で健康になる理由は大きく分けて2つ。
1つは「体質に合った食事をとること」。
そしてもう1つは「体が欲するだけの量を食べること」。
①体質に合った食事をとることで健康になれる理由
漢方の考え方において、体質は「陽性」「陰性」の2タイプに分かれます。
この体質は同じ人でも季節によって変化しますが、食事の傾向によっても変化するそうです。
たとえば体温が高いタイプなのに陽性体質の肉食ばかりしていると体質は「強い陽性」に傾き、体温が低いタイプなのに冷たい飲み物が好きな場合、体質は「強い陰性」に傾くということになります。
本来ならば体質は陽性/陰性ではなく「中間」に寄るようにするのが良く、どちらかに体質が傾きすぎると不健康になるという考えのようです。
これが1つ目のポイントです。
②体が欲するだけの量を食べて健康になれる理由
もう1つのポイントが「体が欲するだけの量を食べること」です。少食健康法も有名な健康法の1つですよね。
お腹が空きすぎるのは長続きが難しいし、第一、人が食事制限をする時の目的って大体がダイエットじゃないですか。でも、私たちの目的はダイエットではなくて、アトピーの炎症体質の改善です。
そこで石原式で提唱しているのが、少食や断食といった「少なく食べる食事法」。知らないうちに食べ過ぎていること(過食)が不健康を招くため、少食こそが健康の秘訣だとしています。
なので「好きな物を好きなだけ食べて良い」=「何でも適当に食べて良い」という訳ではなく、その先に真理があります。
たとえば「好きな物を好きなだけどうぞ!」と言われたら、普通の人は「じゃあ、チョコレートやアイスだけお腹いっぱいになるまで食べてもいいのね♪」と喜ぶものですが、よくよく考えると「砂糖を食べたらアイスもチョコも糖分が多いから食べちゃダメなのでは?」と思いますよね。
このとき石原式では、チョコもアイスも食べて良い、としています。
体がチョコやアイスを欲しているなら、それは体にとって必要な物だからです。(という考え方。)
ただし「適量」以上は食べてはいけないんです。
好きな物を食べても良いけど、適量以上はダメ。
チョコは本当は2、3かけらでいいのに、惰性やストレスでついつい1箱食べきってしまったり、アイスもちょっと多いかなと思っても1カップ食べてしまったりしてませんか?
石原式では「惰性で食べ過ぎる」という事が一番いけないとしています。
アイスはちょっと偏った例ですが、例えば体に良いはずの野菜も適量が良くて、体がもう要らないと感じるなら例え残っていても食べるのをやめるのが良いとのこと。
なので、生野菜も食べ過ぎると体が冷えてしまうので、適量がベストなんです。
このように、食べたい物を必要なだけ食べて「本能を解放」することが大事。
そうすることで、「体が本当に欲する食べ物」が分かるようになってくるのだそうです。
【↑おもしろい考え方ですよね?】
「ドクター石原式」少食・断食健康法は
知らないうちに食べ過ぎていることが不健康を招くとされているのは何故なのでしょうか?
石原式では「食べすぎ=血が汚れる」としています。
→ 血液に溜まった「毒」により免疫力が低下し、病気になる
ただし過食だけでなく、病気を招くのは他にも以下のような食生活だとしています。
文中にあった「ガン」に関する考え方から抜粋すると、
●体がガンで知らせていること
- 食べ過ぎ
- 動物性食品の摂り過ぎ
- 慢性的な運動不足
- 過度のストレス
- 体の冷え
つまり、好きなものを食べると言っても、体が冷えすぎてしまうような物はダメ。
漢方(中医学)では「冷えは病気のはじまり」としていて、「未病」という養命酒のCMが以前放映されていましたが、ご存知でしょうか?^^

「養命酒」HPより引用
ドクター石原が院長を務めるイシハラクリニックや断食道場では少食・断食を指導していますが、お腹が空いた時は食事の代わりに体の温まる飲み物を飲んだり、チョコを食べても良いとしていたり(糖分は体温を上げる作用がある)、また食事以外でも適度に運動する等のルールがあるようです。
石原式食事法についてはこのページでは書ききれないので、もし実践してみたい方は書籍を読む方が良いと思いますが、次にざっくり抜粋させていただきますね。
石原式食事法のポイントとやり方
石原式食事法のポイント
この食事法では「生姜紅茶」と「ニンジンりんごジュース」をよく用います。
体を温めながらビタミン・ミネラルを摂りつつ、断食期間を乗り越えるようなバランスになっているので、この2つの飲み物を使いこなすのがポイントのようです。まずこの2つの飲み物の作り方をご説明します。
「生姜紅茶」
- 作り方:すりおろした生姜小さじ1杯を紅茶に加えたもの。糖分が欲しければ黒糖やはちみつを加える。
- 効果:血流を良くし、発汗・排尿を促す効果。
「ニンジンりんごジュース」
- 作り方:ニンジン2本、りんご1個を皮・種も使いジューサーでしぼる。
- 効果:糖分の補給、体に必要なビタミン・ミネラルのすべてを補給する効果。
石原式食事法のやり方(初心者用)
●朝食
- やり方:朝食は断食。何か食べないとイヤという場合は、「生姜紅茶」か「ニンジンりんごジュース」のどちらかをコップ1杯飲む。
- 目的:朝はデトックスに一番向いている時間帯。食事を取らずに「排泄」にエネルギーを集中させる。
●昼食
- やり方:そば、具沢山のうどん、パスタ、ピザなど。
- 目的:基本的に少食を心がける。
●夕食
- やり方:好きな物を好きなだけ食べる!肉が欲しい時は肉、魚なら魚。頭で食事制限しないこと。アルコールも自由でOK。
- 目的:本能の赴くままに食べ物を食べ、本能を磨き上げる。
○間食
- 空腹に慣れないうちは、黒糖やハチミツをなめる。カリントウなども可。
- 目的:「空腹になる」ことを優先する。
以上が初心者用の食事制限方法です。本書ではこれを「石原式基本食」と読んでいます。^^
断食に慣れてきて、もっと本能を磨き上げたい!という人はお昼も生姜紅茶のみなど、さらに断食を進めていく方法もあるようですよ〜。
石原式食事法の(個人的な)注意点
これは完全に私の個人的な主観なのですが、一応栄養学もかじったことがあるのでこの少食・断食健康法についての注意点を述べておきたいと思います。
(ドクター石原が「問題である」としている「栄養学」からの視点なのですが・・・気に入らない方は読み飛ばしてください^^;)
この食事法は書籍の中では触れられていませんが、成長期のお子さんには行わない方が良いと思います。。というか学校給食などや時間割の問題があるのでやろうとしても難しいでしょうかね。^^
また、本書では授乳中のお母さんに勧めていますが、これは私は個人的には疑問を感じました。
なので、成長期のお子さんや妊娠・授乳期のお母さんは、この食事法は実践しない方がと良いと思います。
もっとも、この本はおそらく生活習慣病や高血圧が気になっているような年代の方や、日中の運動量が少ない方に向けて書かれたような内容なので、アトピー用の食事法ではないんですよね。
少食・断食はきちんとコントロールしないと低血糖症になったりするので、働き盛りの世代の方や子育てなどで忙しくしているパパ・ママはやれる分だけやるっていう位が良いと思います。
もっと具体的に言うと、たとえば朝の断食は、車で通勤できるような人は断食できるでしょうけど、満員電車に1時間も揺られて通勤するような人には向かないと思います。
仮に自宅で食べる分を抜いたとしても会社に着く頃には空腹になりすぎて低血糖になります。そこで黒砂糖を舐めようがハチミツを食べようが、仕事に集中できないならやめた方が良いと思います。
黒糖もハチミツもチョコも、空腹からいきなり摂ると血糖値をグーンと急上昇させ、そのあと急激に下がることになるので糖尿病になるリスクが高まります。
また砂糖類はアトピー・LGS(リーキーガット症候群)治療の食事法の上ではあまり良くない食材とされていることも留意しておく必要があるでしょう。
まとめ
今回は「少食・断食」をベースにした「好きな物だけ食べて健康になる食事法」についてまとめてみました。
最後は少し私の意見が入ってしまいましたが、あなたの食生活にピンと来るものはありましたでしょうか?^^
まとめとして、この3つがこの食事法のポイントです、っていうことをおさらいしておきましょう。
- その時の体質に合ったもの(本能が欲しがる物)を適量食べる
- 食べすぎはダメ、本能が要らないと言うなら食べ過ぎない
- 体を冷やすものを食べない
こんな感じですね。^^
こうして見てみると、この食事法も人によりけり・その日の状況によりけりなんじゃないかなぁって思います。
ただ、やっぱり食べ過ぎると消化器官にはかなり負荷になるのは実感しますので、週末ゆったり過ごせる人は週末だけデトックスにして消化機能を休ませるとか、そういうレベルでも効果はあるんじゃないかと思います。
ちなみに、私も週末だけ少食を心がけていていますが、日によって運動量が違って少食じゃダメなときもあるので、絶対コレっていう決まりは無いと思っています。
でも、面白かったのはこの考え方↓でした。
間違った常識 | 石原式食事法 |
食物繊維が豊富だからと生野菜を食べる | 今の体質によって食べる野菜を選ぶ |
水は1日2L飲むとヤセるとTVで観たから、無理やり飲む | 水は欲しい時に欲しいだけ飲む |
医者に減塩を指導されたから減塩してる | 大事なのは塩の濃さではなく、摂る量 |
生活リズムに従い、時間通りに満腹食べる | お腹が空いてから必要なだけ食べるようにする |
こうしてみてはいかがですか?とのことでした。
こうして比較してみると、いかに自分の体の状況に合わせた食事法が大事なのかが分かりますよね。^^
他にも、本書では減塩についての考え方や、摂るべき塩の種類などの情報や、タバコ・お酒、うつ病、お薬の飲み方に関しても一般常識とは違った視点から触れられていますので、ヒントになることは結構多かったように思います。
最後にもう1つ私の考えを付け加えておきますが、アレルギーやアトピーは、風邪のように1日2日のうちに起こる病気じゃないので、食事法はしっかりベースを作る上では大事ですが、それともう1つ、乳酸菌を育てる努力は必須になります。
つまり、乳酸菌にも食事法にも、体質に合った方法を取り入れることが大事ってことです。
気になる方は、一度本を読んで少食・断食のメリットをよく知ってみると良いのでは?また、これからの季節、「冷え」はアトピーの敵でもあります。冬に悪化するタイプのアトピーの方にはちょうど良い内容かもしれません。
色々やってみて、その時の自分の状況に一番合う方法を模索していけると良いですね♪^^
今回まとめた書籍

自分の好きな物だけ食べれば病気は治る・防げる (講談社+α新書)
著・医学博士 石原結實 (いしはら・ゆうみ)
- 著者の経歴:長崎大にて血液内科を専攻、長寿で有名なスイスなどで最前線の自然療法を研究。イシハラクリニック院長を務めながら伊豆で断食道場(5万人が独自のジュース断食を体験)を主宰。
- 著書:『「体を温める」と病気は必ず治る』『「判断食」健康法』など